書籍紹介
「多動力」とは何か。筆者: 堀江貴文氏言わくそれは、いくつもの異なることを同時にこなす力のこと。誰もが限られた時間しかない人生で、どれだけのことを成し遂げられるだろうか。筆者は実業家コンサルタント、タレント、プロデューサー、アドバイザーなど多くの肩書きをもち、毎月1冊ペースで本を出し続け、毎週のメルマガの配信は欠かしたことがない(刑務所に収監中も)。かつてないほど、多様化した現代で多くの仕事を同時にこなし、成果を出し続けるための「多動力」の秘訣が本書には散りばめられている。
目次紹介
第1章 1つの仕事をコツコツとやる時代は終わった
- 寿司屋の修業なんて意味がない
- 三つの肩書きをもてば あなたの価値は1万倍になる
あなたの貴重な時間を「情報」を得るために使ってはいけない。オープンイノベーションにより、「情報」それ自体の価値はゼロになる。
あなたの代わりがいる限り、あなたの値段は上がらない。複数の肩書きを掛け算し、レアな存在になろう。あらゆる産業の”タテの壁”が溶けた今、一つの肩書きにこだわってはいけない。
第2章 バカ真面目の洗脳を解け
- ベストセラーはコピペ本
- 手作り弁当より冷凍食品のほうがうまい
- 見切り発車は成功のもと
「全部自分でやらなければいけない」という思いこみをしていては、多くの仕事を手掛けることはできない。自分が最も力を発揮できる仕事だけをやろう。
「すべての仕事で100点を取らなければいけない」と追いこまれてしまっては、すぐに息切れするし、大量のアウトプットをすることはできない。たまに”手抜き”をすることで、膨大な仕事を継続的にすることができる。
準備にかける時間は無駄である。見切り発車でいい。すぐに始めてしまって、走りながら考えよう。
第3章 サルのようにハマり、鳩のように飽きよ
- まずは、一つのことにサルのようにハマれ
- 飽きっぽい人ほど成長する
「ハマる」ことも才能だ。僕のように何百ものことにハマるためには、まず一つのことに徹底的にハマってみよう。バランスなんて考えず、偏って、極端に。
「飽きる」ということは何もネガティブなことではない。飽きるというのは、慣れて、余裕が出たということだ。大事なことは、飽きたらすぐに捨てることだ。
第4章 「自分の時間」を取り戻そう
- 経費精算を自分でやるサラリーマンは出世しない
- 電話をかけてくる人間とは仕事をするな
- 大事な会議でスマホをいじる勇気をもて
- おかしなヤツとは距離を取る
- 仕事を選ぶ勇気
- 『君の名は。』がヒットした理由
人生の中で「ワクワクしない」時間を減らしていこう。そのためには、「やらないこと」を決めることが重要だ。
電話というのは、一方的に人の時間を奪うものだ。そういう前時代のツールを使い続けているような人とは、付き合わないほうが良い。
他人の目を気にするのをやめないと、「自分の時間」は生きられない。
「自分の時間」を生きるためには「付き合わない人」も明確にしよう。
「仕事を選ぶ」ということをネガティブに捉える人がいる。だが、嫌な仕事、気が乗らない仕事は断らなければ、「仕事」に振り回されて「自分の時間」がなくなってしまう。大丈夫。仕事は逃げない。仕事を選ぼう。
現代人は「無駄な時間」を我慢できない。
第5章 自分の分身に働かせる裏技
- 自分の分身に仕事をさせる技術
- 教養なき者は奴隷になる
- 知らないことは「恥」ではない
- なぜ、デキる人は「質問力」が高いのか
- 99%の会議はいらない
世の中には2種類の人間がいる。それは、「原液」を作る者と「原液」を薄める者だ。「原液」を作れば、自分の分身が勝手に働いてくれる。あなたは「原液」を作れているだろうか?
「原液」を作るのに必用なもの。それは「教養」だ。太い幹となる「教養」があれば、枝葉は無限に伸びていく。
「教養」とは違い、専門外の情報や知識は恥ずかしがらないで、聞けばいいだけだし、ネットで調べれば一瞬でわかる。こんな簡単なことをやらない人が意外と多い。
まともな「質問」ができない人が多すぎる。「いい質問」をするためには、自分の中で論点や疑問をきちんと整理しないといけない。「質問力」はビジネスパーソンとして必須の能力だ。
「無駄な会議」をなくすためには、論点を明確にし、情報を集め、感情を捨てよ。
第6章 世界最速仕事術
- すべての仕事はスマホでできる
- 仕事の速さはリズムで決まる
- ヒマな人ほど返信が遅く 忙しい人ほど返信が速い
- 刑務所にいても一度もメルマガを遅らせなかった秘訣
- 1晩に10件以上をハシゴしろ
- 仕事の質は睡眠で決まる
- さよならストレス
スマホでできるのに電話を使い、家でできるのに通勤する。あなたが忙しいのは、仕事が多いからではない。無意味な時間をなくさなければ、多動力を発揮することはできない。
大量の仕事をこなすために、必要なのは「速度」ではなく「リズム」だ。「リズム」を乱さず障害を取り除き、一直線に駆け抜けよう。
仕事がどんどん溜まっていく人は、仕事量が多いわけではない。渋滞が起きるのは当たり前だと思いこみ、渋滞をなくす「一工夫」をしていないのだ。
どんな過酷な状況であれ、与えられた条件の中で最大限の効率化を図る。
会議は1回1時間、会食は1日1回など、固定概念を決めていないだろうか?猛烈に濃密に生きるためには、次から次へと短時間でハシゴしよう。
「よく寝る」は基本。「多動力」を発揮するために、睡眠時間を削るのは本末転倒だ。よく寝てこそ、超人的なスケジュールをこなすことができる。
本音で生きればストレスは溜まらない。言いたいことを言って、食べたいものを食べて、寝たいだけ寝よう。
第7章 最強メンタルの育て方
- 恥をかいた分だけ自由になれる
- 小利口はバカに勝てない
あなたが多動になるための最大のハードルは「他人にどう見られるだろう?」という感情だ。はっきり言おう。誰もあなたには興味がない。好きなように生きて、思いっきり恥をかこう。
リーダーはバカでいい。いや、バカだからこそ、リスクを考えずに手を挙げられる。あなたが手をあげれば、小利口な人間が必ず手助けしてくれる。勇気を出して、手を挙げるバカになろう。
第8章 人生に目的なんていらない
- 永遠の3歳児たれ
- 資産が人を駄目にする
- ハワイに別荘なんてもつな
- 人生に目的なんてない
「多動力」は大人になるにつれ失われていく。つまり、未知なるもの、新しいことに興味がなくなったとき老いが始まるのだ。いつまでも3歳児のような好奇心をもって生きていこう。
資産や資格なんていっそ捨ててしまおう。自分がもっているものを何とか生かそうとすることで、あなたの動きは遅くなる。手持ちのカードを捨て「やりたいこと」に最短距離で行こう。
ハワイに別荘なんてもつな。予定調和の幸福を求める人生はつまらない。
人生に目的なんてない。今を楽しむことだけが、すべてなのだ。